神奈川工科大学の大学院生 白石有希さんは、福岡で開催されたICFIA (International Conference on Flow Injection Analysis) という国際会議で「若手研究者 ベスト・オーラルプレゼンテーション・プライズ」を受賞しました。 白石さんは以前にiDen「伝える技術」育成講座を受講されていましたが、今回、ICFIAで「英語のプレゼンテーション」をするにあたり、約1ヶ月かけて「英語のプレゼンテーション」を練習しました。
「プレゼンテーションよかった」「がんばれ」「英語が上手いね」との言葉が本当に嬉しかったです。懇親会では「ベスト・プレゼンテーションだったよ!」と言いながら握手をしてくださったり、本当に大勢の方が「応援してるよ!」と言ってくださいました。みなさんの「がんばれ!」の言葉が、僕の研究者としての可能性に期待を寄せてのコメントだったと後から聞いて、さらに嬉しさがこみ上げてきました。
もちろんですよ。本番直前には「どうしたらいいんだー?!」という状態にまでなりました。でも、「緊張はしてもいいもの」だと教えていただきましたし、緊張している自分を自覚できていたことが気持ちの余裕になりました。これまでにも何度か発表の機会はありましたが、英語というだけでも今までと違う緊張感がありました。それでも、どこかに自信がありました。
「スピーチはスポーツと同じ」だと習いましたが、まさにその通りで、しっかり練習してきたのだから大丈夫!とどこかで思っていました。納得がいくまで練習しておけば、緊張していても言葉や身ぶりがちゃんと出てくることを実感できました。
プレゼンテーションにおけるすべてのベースをiDen「伝える技術」育成講座で学びましたね。受講後、日本語での発表を重ねる度にレッスンで学んだことが本当なんだ!という確信が強くなっていきました。今回英語で発表することになった時も、「練習すれば大丈夫」だと信じて自信を持って練習を繰り返すことができました。(自信を持って練習するということは、すごく大事なことだと思います。)
今回のレッスンを受けておいてよかったと感じたことを3つ挙げます。
まずひとつめに、練習の初期段階で的確なアドバイスを受け、映像で自分を見てそのポイントを認識できたことがよかったと思います。「できている」と承認してもらえた部分は、後は繰り返し練習すればいいわけです。改善すべき点は、意識して取り組むべき具体的な課題として自覚できました。
ふたつめは、「日本語でできることは英語でもできる」ということで、まず日本語バージョンを見ていただきましたよね。それによって、伝えたいポイントが曖昧でまとまりがないことや、英語では言いたいことが言えてなかったことに気づき、早期に修正できました。
みっつめは会場で実感したことなのですが、発表が終わった瞬間に目が合った方が「Good job!」のハンドサイン(Thumbs-up)を送ってくれたんです。「アイコンタクトは聴衆の一人一人と目を合わせるように」と習いましたよね。前方に座っていらしたその方と、プレゼンテーションの間も何度か目が合っていたんです。実はその方、審査員の先生でした。審査で僕のプレゼンテーションを大変強く推してくださったのだと後で聞きました。研究発表の場でも「目を見て話す」ことの重要性を実感しましたね。その重要性を「知っていた」ということがアドバンテージになったのです。他の発表者がほとんど聴衆を見ないで話しているのを見ていたので、余計に「僕は目を見て伝えよう!」と思いましたから。僕が持っているスキルで、彼らより伝わるプレゼンテーションができる!って確信していました。
必須です!!理系の分野では99%の確率で「英語でプレゼンテーション」する必要があるからです。研究過程では、膨大な量の英語の資料を読みこんで理解して、自分の研究結果をまとめて発表する、という場面を避けて通れるものではありません。
絶対やったほうがいいです。理系には絶対に必要なスキルです!!
今回、質疑応答であまり質問が出てこなかったのが反省点です。もっと質問してほしかったんですよ。もっともっと、聴衆の興味を引き出したかったです。「ここ、もっと知りたい!」と思わせられなければ・・と思うのです。そこがまだきちんと伝えきれなかった。どんな質問をされても答えられるように補足資料も調えて臨んだんです。質問を引き出せなかったのは僕の力不足ですよね。今後の課題です。バンバン質問が出るような、魅力的なプレゼンテーションができるようになりたいのです。
誰でも練習すればできることだからこそ、「僕自身の可能性」も含めてしっかり英語でプレゼンテーションができるように、今後も「練習する習慣」を継続していきたいと思います。