このセミナーでは、「伝える技術」を「ベーシック」「アドバンスト」「マスター」の3段階に分けて習得します。人前で話すことに苦手意識を持っている方でも、無理なく伝える技術を身につけることができます。
ベーシック:基本を理解し、人前で話すことへの苦手意識を克服する
アドバンスト:自分の表情、動作、声の表情を自在にコントロールする
マスター:聞き手の反応に意識を向け、聞き手のアクションを喚起する
スピーチやエクササイズは、すべてビデオで撮影します。撮影した自分自身の動画を客観的に見て評価することで、知識として「知っている」ことを習慣として「実行できる」スキルにまで昇華していきます。
私たちが人前で話す時には、「何を話すか」について準備時間の多くを費やします。スピーチの原稿を考えたり、プレゼンテーションの投影資料を作るのも「何を話すか」の準備の一部です。しかし、人前で話す時には「何を話すか」だけでなく、「どのように話すか」についても同等もしくはより多くの時間を割いて準備する必要があります。
このセミナーでは、「何を話すか」と「どのように話すか」を、スピーチの実践練習、ビデオ動画での撮影と確認、エクササイズなどによって以下の技術を習得していきます。
聞き手に伝えたいメッセージを明確にすることは、話す中身の骨格そのものになります。どのような話であっても、骨格となる軸がしっかりしていれば、聞き手に届きやすくなります。
伝えたいことを絞り込む技術、聞き手に解りやすく提示する技術によって、情報の羅列や言葉のカタマリではない、「メッセージが伝わる話」を構成することができるようになります。
表情、身振り、声の抑揚などの非言語情報は、言葉そのものとは違う角度で「メッセージ」を発信します。中でも「視覚情報」、特に「話し手の表情」は非常に重要な非言語情報です。
話し手の目線や顔の表情は、聞き手の「聞く意識」に大きな影響を及ぼします。話をしている時の自分の表情を客観的に認識し分析しながら、聞き手に向けて伝えたいことが「伝わる表情」を表出する技術を学びます。
ボディ・ランゲージやジェスチャーは表情と同様に、聞き手にとって重要な視覚情報です。
効果的なボディ・ランゲージやジェスチャーは、スピーチやプレゼンテーションに解りやすさを付加するとともに話し手の意志や感情を見せることにもなり、聞き手に多くの情報を提供するコミュニケーション・ツールとなります。
声は単に言語を伝えるだけではなく、話し手の感情や思い浮かべている情景を聞き手にイメージさせる力も持っています。
話し方や声のトーン、声の強弱などの「声の変化」は、聴覚情報として聞き手に多くの情報を提供します。声の持つ表現力とその効果を学び、聞き手の耳に届く「音」としてだけではなく「心に響く声」を使う技術を学びます。